「子どもの体験コンソーシアム 第3回勉強会」のご案内
体験が育むレジリエンス~ACEsとPCEsの視点から考える~
子ども・若者が困難に直面したとき、安心できる人や場所とのつながりや、思いを受け止めてもらう体験は、どのような支えとなるのでしょうか。
第3回勉強会では、困難な状況に直面しても回復し、適応していく力である「レジリエンス」をテーマに、児童期の逆境体験を表す「ACEs(Adverse Childhood Experiences)」と、児童期の育ちを支える肯定的な体験を表す「PCEs(Positive Childhood Experiences)」の視点から、子ども・若者の体験について考えます。
前半の講義では、医師として子ども・若者やその家族の相談支援に携わりながら、子どもの権利やウェルビーイング、ACEs・PCEsに関する研究に取り組まれている山口有紗氏をお迎えします。ACEsとPCEsの考え方を学びながら、子どもの育ちにおいて、日々の体験や周囲との関係性がどのような意味を持つのかを学びます。
後半は、困難や孤立を抱える子ども・若者と向き合い、多様な活動を実践している4団体の代表者によるパネルディスカッションを実施します。理論を実践に当てはめることを目的とせず、それぞれの現場で大切にしていることや、子ども・若者との具体的な関わりについて伺います。参加者の皆さまからも適宜ご質問やご意見をいただき、登壇者と参加者が双方向に学び合う時間にしたいと考えています。皆さまのご参加をお待ちしております。
【開催概要】
テーマ:体験が育むレジリエンス~ACEsとPCEsの視点から考える~
日時:2026年9月16日(水)10:00~11:30
※11:30~12:00は、参加者同士で自由に話し合える場を開く予定です
形式:オンライン開催
対象:子どもの体験コンソーシアム 入会団体・個人
プログラム:講義、パネルディスカッション
参加申し込み:別途お送りしているメールのフォームよりご登録ください
※1団体から複数名参加される場合はお手数ですが、お1人ずつご登録をお願いします
※アーカイブをご希望の方は事務局(info@taiken-consortium.com)までメールでお知らせください
※非会員で参加を希望される方は事務局(info@taiken-consortium.com)までご連絡ください
【講義】
講師

山口 有紗 氏(児童精神科医、小児科専門医・子どものこころ専門医、公衆衛生学修士)
高校中退後、イギリスでの単身生活や中卒での就労、国際関係学部での学びを経て医師となる。ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生学修士、博士課程在学中。現在は子どもの虐待防止センターに所属し、地域の児童相談所などで相談業務に従事しながら研究や講演などを行う。国立成育医療研究センター共同研究員、川崎市人権オンブズパーソン。元こども家庭庁アドバイザー。近著は「子どものウェルビーイングとひびきあう――権利、声、「象徴」としての子ども」(明石書店)、「きょうの診察室: 子どもたちが教えてくれたこと」(南山堂)、「医師・医療者が知っておきたい子ども虐待」(金芳堂、編著)。
【パネルディスカッション】
モデレーター

工藤 啓 氏(認定NPO法人育て上げネット 理事長)
1977年、東京生まれ。米ベルビュー・コミュニティー・カレッジ卒業。2001年に任意団体「育て上げネット」を設立し、若者の就労支援に携わる。2004年にNPO法人化し、理事長に就任。現在に至る。著書に『NPOで働く- 社会の課題を解決する仕事』(東洋経済新報社)、『大卒だって無職になる――“はたらく”につまずく若者たち』(エンターブレイン)、『無業社会 働くことができない若者たちの未来』(共著・朝日新書)など。金沢工業大学客員教授。「一億総活躍国民会議」「休眠預金等活用審議会」「就職氷河期世代支援の推進に向けた全国プラットフォーム」委員など、内閣府、厚生労働省、文部科学省委員歴任。
パネリスト

金城 隆一 氏(NPO法人沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい 代表理事)
1973年生まれ。沖縄で生まれて大阪で育つ。19歳よりフリースクールで不登校の子どもたちと関わる。大阪の若者支援団体淡路プラッツで不登校やひきこもり青年の支援に携わる。その後、沖縄へ移住し障がい者授産施設で精神障害者の就労支援で勤務し、児童相談所で虐待対応の初期調査の業務に就く。2010年にNPO法人ちゅらゆいを設立し、不登校やひきこもり青年のアウトリーチや居場所での支援を実施している。生活保護・困窮世帯の不登校支援を行う居場所の運営、小学生の居場所の運営、若者の就労支援、思春期世代に向けた支援、沖縄初のユースセンター開所等、課題解決に向けて活動を続けている。

藤野 荘子 氏(NPO法人あいむ 代表理事)
福岡市生まれ。立命館アジア太平洋大学卒業後、金融系ベンチャー企業にてエンジニアとして勤務。その後、学生時代から関心を持っていたこどもの貧困や社会的孤立の問題に関わるようになる。支援活動をする中で、制度や相談窓口など既存の支援がある一方、本当に支援を必要としているこども・若者ほど、自ら助けを求めることが難しく、支援につながりにくい現実に課題意識を抱いた。
そこで2022年7月より、福岡市・警固公園周辺など繁華街に集まるこども・若者に対し、夜回りを中心としたアウトリーチ活動を開始。こちらから現場に出向き、声をかけ、信頼関係を築きながら、居場所支援や相談支援、必要に応じた専門機関への同行・接続などを行っている。2025年には活動エリアを福岡県内第3の都市である久留米市にも拡大。現在は、孤立しがちなこども・若者と社会との接点をつくり、自分らしく生きられる未来を支える活動に取り組んでいる。

平井 登威 氏(NPO法人CoCoTELI 理事長)
2001年静岡県浜松市生まれ。幼稚園の年長時に父親がうつ病になり、虐待や情緒的ケアを経験。その経験から、精神疾患の親をもつ子ども・若者のサポートを行う学生団体CoCoTELI(ココテリ)を、仲間とともに2020年に立ち上げた。2023年5月、より本格的な活動を進めるため、NPO法人化。現在は代表を務めている。2024年、Forbes JAPANが選ぶ「世界を変える30歳未満」30人に選ばれる。